ブリティッシュパブThe Old Arrowのパブリカン日報

2017年に西荻窪に誕生した、ローカル マイクロ ブリティッシュ パブ「オールドアロウ」パブリカンのブログです。

ご予約とコースについて

COVID-19感染拡大による緊急事態措置や蔓延防止措置の影響で長らく予約を受け付けておりませんでしたが、予約を再開致しました。

 

-- ご予約について --

3名までのご予約:

・月、水、木、金はお時間に関係なく18:00〜21:30まで1組3名までご予約を承っております。

・土、日、月祝は17:00~、19:30~の時間で1組3名までのご予約を承っております。

・席だけのご予約についてはお1人様につき1時間1ドリンクのミニマムオーダーをお願い致します。

・混雑時は2時間制(30分前ラストオーダー)でお願い致します。

・土日は混雑状況に関わらず2時間制となります。

・4名〜6名までは宴会コースでのご予約のみ承っております。

・各コースご予約は1ヵ月前から当日の2週間前までお受けしております。

 

☎︎ 03-5303-9310

 

◆ Aコース:しっかり宴会3,400円 (税込) コース

しっかり6品満足の内容です
・前菜盛り合わせ
・サラダ
・パン

リゾットもしくはパスタ
・ソーセージ
・フィッシュ&チップス

 

◆ Bコース:お手軽宴会1,800円 (税込) コース

コース以外の料理も楽しみたい方向けの手軽な内容です。
・前菜盛り合わせ
・サラダ
・フィッシュ&チップス

※ 上記宴会コースの他に下記ドリンクプランのご利用をお願い致します。


 

■ 3,500円 (税込) 海外樽生付き2時間制90分ドリンク飲み放題プラン

樽生3種 (ロンドンプライプライド、ギネス、マグナーズサイダー) /ハートランドビール/ミード (蜂蜜酒) 1種/ワイン赤白各1種/ハイボール/カクテル16種/ウィスキー4種/ラム2種/ジン1種/焼酎1種 /薬草種2種/ノンアルコールカクテル8種/ソフトドリンク10種

 

■ 2,500円 (税込) 2時間制90分ドリンク飲み放題

ハートランドビールハイボール/ミード (蜂蜜酒) 1種/ワイン赤白各1種/カクテル16種/ウィスキー4種/ラム2種/ジン1種/焼酎1種 /薬草種2種/ソフトドリンク10種

 

■ 1,980円 (税込) 選べる3ドリンクプラン

樽生3種 (ロンドンプライプライド、ギネス、マグナーズ  各1/2パイントサイズ)/ハートランドビール/ミード (蜂蜜酒) 2種/ワイン赤・白/ハイボール/カクテル16種/ウィスキー4種/ラム2種/ジン1種/焼酎1種 /薬草種2種/ノンアルコールカクテル8種/ソフトドリンク10種から、3ドリンクお選び頂けます。

 


・各コース2時間制の30分前ラストオーダー、飲み放題はグラスは交換制となります。
・仕込み等の関係がありますのでキャンセル及び人数の変更に関しては4営業日前までにお電話ください。


 

 

--- British Pub 'The Old Arrow' Tavern Since 2017 ---

JR西荻窪北口を左へ直進3分、右手の半地下でお待ちしております

東京都杉並区西荻北 3-14-2 B1/☎️ 03-5303-9310

 

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メニューブック総入れ替えによるメニュー構成変更

暑い日々が続いております。

みなさま、そろそろバテそうじゃありませんか?

 

ワタクシ支配人はここ2ヶ月弱寝る間も惜しんでメニューの改定を行っておりました。

「おいおい、また値上げかよ〜」とおっしゃるアナタ!

違うんです!

(一部値上げもあるんですが)

 

今回はメニューブックごと変えちゃいました。

今までのメニューの構成はほぼパンデミック以前のアップデートでしたが、緊急事態やマンボーを経てから第五類移行により、来店してくださるお客さんの層も変わりましたし、もちろん仕入れ値も変わりました。

いろんな事が変わったのでアフター第五類の新スタートに対応できるメニュー構成にしようとメニュー改定を頑張っていたわけです。

もちろん休日もほぼ全て返上です!

新しくなったB5サイズのメニューブック、情報量は相変わらず並の呑み屋を遥かに超えてます(笑)

以前はA5サイズのドリンクメニューブックと、A5クリップボードの料理メニューというスタイルでしたが、このほどB5のメニューブック一冊にドリンクも料理も集約し、料理のメニューが思いっきり減りました。

 

その代わりA4の別紙メニューに「本日のおすすめ」というのがたくさん加わり、こちらを1〜2週間でフレキシブルに変えていく予定です。

これに伴いカウンター上部にあった黒板メニューは廃止になりました。

 

これ各席に一部ずつなので結構大変でした&コストかかりました😭

 

どうしても一皿が大きくなってしまうイギリス料理なので、極力Smallサイズを導入し、「本日のおすすめ」では小皿の料理を中心に、「いろんなものをチョイチョイつまみながら美味しいお酒を楽しみたい!」という日本人特有の呑みスタイルにグッと寄せました。

キッチンの看板である「本格的なイギリス料理」というのを下げて「イギリス料理と洋酒が美味しくなる小皿料理」という看板に掛け替えることにしました。

個人的にはかなり大きな舵切りでしたが、これで良いのだと思います。

「よし、今日はイギリス料理を食べに行こう!」ではなくて「うん、今日も美味しいもの食べながら旨い酒飲みに行こう!」これが日本の飲食店のあるべき姿なのです。

 

もちろんイギリス料理がなくなるわけじゃありません。

イギリス式のパブだから当然イギリス料理はグランドメニューに載ってますし、「本日のおすすめメニュー」でもイギリスの料理が顔を出す予定ですが、他にも美味しい料理があるのでそんな料理たちを頬張りながら「非日常」のひとときを過ごしていただけたらと思っておる次第です。

 

例えば、、、

 

牡蠣とキノコのにんにくオリーブオイル煮

 

スパイスの香りとヨーグルトソースがたまらない、冷製ナスとひき肉の重ね焼き

 

こちらもヨーグルトソースがさっぱりと美味しい、鶏の香草串焼きギリシャ

 

支配人にとっては思い出の味、上の鶏串をピタに挟んだver.


アスピック(ゼラチン)とのコンビネーション、野菜を巻いた鶏の蒸し焼き

 

オリエンタルな味わい、ホロホロに煮込んだ骨付きラム肉と野菜のトマト煮込み

 

桜とヒッコリーのチップにスコットランドのピートを加えて燻した鯖の燻製

 

などなど、こんな料理が結構目まぐるしく変わっていきます。

 

来月、8月2日で6周年!!

7年目のオールドアロウはさらに魅力的な店になるように頑張りますので宜しくお願いします😉

 

 

--- British Pub 'The Old Arrow' Tavern Since 2017 ---

小さなイングリッシュ パブ「オールドアロウ」

JR西荻窪北口を左へ直進3分、右手の半地下でお待ちしております

東京都杉並区西荻北 3-14-2 B1/☎️03-5303-9310

 

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イギリスの国民酒、あなたの知らないジンの歴史

近年クラフトジンというお酒が流行って酒好きの間で再びジンに注目が集まっています。

支配人も若い頃は、ジンはジン&トニックやマティーニなど、カクテルのベースぐらいにしか思っていませんでしたが、最近はストレートやロックで飲んでも「こりゃうまい!」と思える様なジンがたくさん造られていてとても楽しいです。

 

美味しいクラフトジンは本当に良いですよね!

ジンはジュニパーベリー を使った、独特の香りを持った穀物蒸留酒ですが、

さて、、、そもそもジンとはどんなお酒なのでしょうか?

 

オランダ生まれの薬用酒

その源流は中世に遡り、原型はフランドルの修道士たちが作っていた「ジェネヴァー」という「強壮薬」だった様です。

それはモルトワインを蒸留したものにジュニパーベリー (セイヨウネズの実) を加えた酒だったとのことで、13世紀には書物の中にその名前が登場するそうです。

 

元々は薬として売られていたジェネヴァー

 

ジェネヴァー(=Genever / Jenever) はジュニパーベリーを意味するオランダ語で、この実には消化器官の働きを促進し、利尿、発汗、抗炎症等、抗菌作用があり、古くからヨーロッパでは万能薬として使われてきました。

 

その後オランダでは薬として広く売られる様になりましたが、次第に酒=嗜好品として扱われる様になっていきました。

16-17世紀のオランダの独立戦争 (80年戦争) の際、戦いに参加していたイギリスの兵たに持ち帰られたジェネヴァーが、イギリスでも人気になり輸入される様になりました。

それがジンと名前を変えてイギリスでも製造される様になったといいます。

 

悪名高きジン

17世紀末、イギリスとフランスの間では第二次百年戦争とも呼ばれる英仏(本当に仲悪いですね)植民地戦争があり、イギリスでフランスのブランディの輸入が禁止されると、ジンは瞬く間にイギリス中に広まっていきました。

 

そもそも現代と違って都市部の水は水質が非常に悪く、飲料用に全く適していなかったので人々は古来より、子供から老人まで飲料水代わりにワインやビールなどアルコールの入った飲料水で水分を補給して来ました。

中でもジンは安価だったため水分補給はもちろん、手っ取り早く「酩酊する」のに最適だったことから爆発的に流行しました。

 

18世紀の版画に描かれた「ジン横丁」、乳飲み子にもジンを飲ませる低層階級庶民の荒廃ぶり

 

 

とりわけ、ビール以上に強いアルコールを摂取した事がなかった労働階級の貧困層たちは、素早く強力に酩酊するこの飲み物の虜になりました。

まるでのちのアヘンやそののちのヘロインやコカインの様に。

粗悪な品質の、安価なジンに溺れ狂い、人々のモラルは低下し、犯罪や死者が増加し、出生率も減少しました。

当時のロンドンでは市民1人あたり1週間に2.5リットル以上のジンを消費していた様で、「ジン クレイズ =Gin Craze (狂気のジン時代)」と呼ばれる社会問題になるほどの広がりを見せていました。

 

百年戦争のアジャンクール(アジンコート)の戦いをパロった風刺画「ア ジン コートの戦い」

 

 

日本の首都圏のとある広場で、大手メーカーの劣悪なケミカル缶チューハイを片手にハイになって盛ってる群衆に、似たものを感じるのは私だけでしょうか?

世の中の景気が悪くなると人は安く粗悪な酒に手を出し、酒の存在すら汚していくのはいつの時代も同じかもしれません。

悪いのはいつも、お酒そのものではなく、運用を間違うモラルの低い人達です!!

 

19世紀半ば風刺画「スクラップ アンド  スケッチ」のThe Gin Shopに描かれたオールドトムの棺

 

 

「オールド トム」と「ロンドン ドライ」

18世紀半ばまでには何回かに渡って「ジン法」が制定され、ジンに対する製造・販売の制限や課税などの規制が強まりましたがその結果は、後のアメリ禁酒法時代の様にジンの密造やスピークイージー(=密売所)を生むだけでした。

 

オールドトム ジンを飲む人々

 

この頃「オールド トム」はジンの代名詞として使われていた様子が当時の版画やイラストから伺う事ができますが、名前の由来には諸説あり真相は分かりません。

ある蒸留所のタンクに黒い老雌猫 (オールド トムキャット) が落ちて死んで、その猫の風味がジンについたところからオールド トムの名前ついたという都市伝説が有名ですが、実際は単なる商品名がお酒の代名詞に変わっていったと考えるのが自然な流れでしょう。

 

18世紀の違法な半自動販売

オールドトムの名前の由来で他にも有名なものが「黒猫の自動販売機」です。

これはブラッドストリート氏という北部アイルランド出身の冒険家が考案したものでした。

この猫の看板は実はジンの密売の道具になっており、口にお金を入れると客は猫の前足に挿したパイプからジンを注ぎ受けることができるという簡単な仕組みでした。

 

ビーフィーター博物館にある(人力)自動販売機「Puss 'n' Mew」のレプリカ

 

ダドリー ブラッドストリート氏は元兵士でジャコバイト蜂起の際はカンバーランド公爵の諜報員として活躍した人物の様です。

18世紀半ば彼は当時のジン法の法律上の抜け穴を利用し、ジンの密売ビジネスを考え出しました。

ロンドン市内のブルーアンカーアリーに家を借り、ムーアフィールズで買った木製の黒猫の看板を家の窓に取り付け、「プス(仔猫)&ミュウ(猫の鳴き声)」と名付けてこの看板自販機を介し客にジンを売りました。

 

当時のジン法の法律上、密売所の物件の「借り主の名前」を情報提供者(密告者)が知らない場合、その建物に立ち入り捜査をすることが出来なかったため、この抜け穴を利用し短期間で大いに稼いだ様ですが、すぐに密売業者の間で模倣されていったといいます。

 

黒猫自販機「Puss 'n' Mew」の模倣品?

 

 

ジョージア朝時代からヴィクトリア朝時代へ、ロンドン ドライジンの登場

19世紀以降はジンの社会問題を背景に禁酒運動が広まり、政府はジンの代わりにビールと紅茶を積極的に宣伝、ヴィクトリア女王もアルコールに代わって紅茶を飲むこと国民に推奨、一般庶民の間でもお酒に代わってビールや紅茶が日常の飲み物として定着していく様になったといいます。

 

ジンを勧めるジンショップの店員の後ろの鏡に「No Trust=信頼できない(もしくは、ツケ払いは受け付けない、という説も)」と書かれている

 

反対にジンは不道徳で品性の無い飲み物としてそのイメージは地に落ちていましたが、メーカーが次々に質の良いジンを製造しそのイメージアップに尽力した結果、徐々に信頼を取り戻していきました。

 

この頃の「オールド トム」ジンは品質があまり良くなく、雑味があったため甘みをつけて風味を整えていた様ですが、その後の蒸留技術の発達に伴い、「ロンドン ドライ ジン」呼ばれる、よりクリアでドライで洗練されたジンが作られる様になりました。

 

次第に「オールドトム ジン」は廃れていき、20世紀には「ロンドンドライ ジン」に完全にその座を奪われほぼ消滅しました。

 

 

ロンドン塔の衛兵「ビーフィーター」が描かれたその名もビーフィーターライジン

 

 

そして現代クラフト ジン

現在は質の高いお酒が生まれて、新たなイノベーションが次々と起こっています。

そんな中、カクテルのベースぐらいのイメージしかなかったジンにもイノベーションが起こります。

空前のクラフト ジンブームの到来です。

穀物由来の蒸留酒にジュニパーベリーをはじめとする様々なボタニカルを加えることで無限の可能性を見出したジンは、職人の新しい感性と技術、新たなボタニカルとの出会いにより、より味わい深く香り豊かなお酒として再出発をしました。

 

オールドアロウ支配人が愛して止まないオリエンタル スパイスを使ったクラフトジン「オピーア」

 

 

まるで飲む香水とも言えるほど香りたかいクラフトジンの数々。

日本からも世界に評価されるクラフト ジンが生まれています。

 

京都と和のボタニカルにこだわった京都ドライ ジン「季の美」

 

 

そんな中、あの悪名高き「オールド トム」ジンもクラフト ジンの蒸留所によって新たな解釈で命を吹き込まれ、クラフト ジンの一員として再出発を始めました。

 

新時代のオールドトム クラフトジン、黒猫の絵の意味はもうわかりますよね?

 

 

ロンドンにあるヘイマンズ蒸留所では、150年前と変わらない方法でロンドン ドライジンを作っていますが、この蒸留所ではなんと19世紀当時のレシピによオールド トムを作っています。

一度は途絶えたオールドトムですが、1863年創業の家族経営蒸留所で当時のレシピが残っていたため復刻することが出来た、まさに「本物の」ヴィクトリアン オールドトムと言っても過言ではありません。

 


一度は消滅したオールドトム、が当時のレシピで蘇りました

 

お酒には長い長い歴史があります。

良い歴史もあれば悪い歴史もあり、そんな背景を楽しみながらゆっくりじっくり味わうのもお酒ならではの楽しみ方です。

 

今夜は18世紀のロンドンの路地で「黒猫の看板」から一杯のオールドトムを飲む気分で、オールドアロウに来てみませんか?

 

お待ちしております。

 

 

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WICKED WAY MEAD新作リリースパーティー

2023年3月10日にエリック ボシック氏の新作ミードのリリースパーティーがオールドアロウで行われました。

 

エリック氏はアメリカ出身、ミード醸造家で養蜂家、俳優で写真家、いろんな顔を持っていて、ミード業界だけでなくサイダーやクラフトビールの業界でも実に交友関係の広い人物です。

支配人もオールドアロウ開業前からの知り合いで、彼からは「いつか自身のミードを日本で造りたい!醸造の免許を取って必ず造るからその時はこの店にも置いて欲しい」

と2017年にオープンした時からその熱意を伺っていました。

 

イベントで自らミードをサービングするエリック氏

 

ミードというお酒は、日本ではまだまだ認知度の低いお酒ですが、人の歴史上で最も古いお酒といわれる蜂蜜を発酵させた醸造酒です。

その製法からハニーワインとも呼ばれています。

 

 

エリック氏の新作ミードを味わうため、そしてお祝いするため沢山の人が集まりました

 

 

時を経て2019年、エリック氏は醸造免許を取得し自身のレシピによるミードを日本で販売するという夢を叶えました。

 

「Wicked Way Mead」と名付けられたブランドの、その第一作目は「アルカナム (錬金術)」で、水と蜂蜜と酵母の反応によって出来る黄金のお酒はその名の通りまるで錬金術や古い魔術で生み出された秘薬の様。

 

続く二作目、三作目は世界最大の商業ミードコンペティションで銅賞と金賞を受賞しました。

銅賞を受賞した「パスファインダー」を納入に来たときのエリック氏

 

 

パンデミックも収束に向かった2023年3月、新作「ゴールデン トレジャー」を発表。

ラム酒の樽で熟成させたミードに、海賊をイメージしたラベルデザイン。

 

「リリースパーティーは是非オールドアロウでやりたい」という話を頂いたので、二つ返事で了解し、オールドアロウは全面的に協力してエリック氏の新作ミードリリースのパーティーを開催することになりました。

 

イベントではWicked Way Mead 歴代作品のフライトもありました

 

エリック氏の希望によりトライバル楽器によるジャムセッション

 

来場者が直接作り手から作品の解説をしてもらうのもこういったイベントの醍醐味

 

オールドアロウ開業の時から聞いていたエリック氏の熱意が現実のものとなって、その新作のリリースパーティーを当店で開催出来たことは支配人にとっても嬉しい限り。

 

実に楽しくハッピーな夜で、会場はスタンディングで超満員。

関係者も来場者もみんな楽しんで帰りました。

 

エリック氏のミードに興味を持たれた方は、彼のブランドWicked Way Meadのサイトを是非覗いてみてくださいね。

www.wickedwaymead.com

サイトからミードの購入も可能です。

 

おめでとうございます!

今後のミードも楽しみにしています!!

 

 

 

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キャッシュレス決済について

PayPayがまた凄い企画始めましたよ。

支配人はpaypay使わないのですが、お店では利用する方結構いらっしゃいます。

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相変わらずの太っ腹ぶりですね。

 

キャッシュレス決済は2018年から導入してますがパンデミックを境にだいぶ利用者が増えた気がします。

タッチ決済も出来るし便利ですよね~。

 

当店で利用可能なキャッシュレス決済方法は

 

・クレジットカード各種(タッチ決済対応)

・タッチ決済電子マネー(QuicpayApple pay、id、suica等の交通系)

QRコード決済(楽天pay、d払い、LINE pay、paypay等)

 

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だいぶ遅かったですが日本もキャッシュレス決済充実してきましたね。

 

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ポークパイ🇬🇧

イギリスはミートパイ天国

イギリス料理はパイの種類に事欠きません。
お店でパイを提供していてたまに耳にするのが、
「え?パイの中に肉が入ってるの?甘く無いの??」
といった反応です。
ミートパイの類が子供の頃から好きだった私には何の不思議も無いのですが、パイといえばアップルパイやチェリーパイの様な洋菓子が頭に在って、塩気のある肉が入った「食事」がピンと来ない方も一定数いる様です。

 

英国では古くからパイ料理が親しまれていて、ポークパイの歴史は古く、中世の頃から受け継がれている料理の様です。

オールドアロウのポークパイ

 

ポークパイは「ホットウォータークラストペイストリー」と呼ばれる、ラードとお湯を使ったパイ生地で豚肉を包んだ冷製、もしくは常温のパイです。
この「温かく無い」というのもさらに違和感を感じる方が一定数いる様ですが、温かくないのには理由があります。

イギリスのポークパイに形が似ている事で名付けられたポークパイハット

 

温かくないパイ

温かくない理由についてはまず現実的な問題として、パイ生地と中身のお肉の間にはブイヨンのゼリー (アスピック) が流し込まれていて固まっています。
ゼラチンは加熱すると溶けてしまいますので、このスタイルのポークパイ (地域によっては温かい状態で提供するものもある様です) は常温、もしくは冷たい状態で食べます。

また、このパイは携行食として人気がありました。
19世紀にはイギリスのメルトンモウブレイという町ではパン屋がポークパイを販売し始め、商業的に成功を収めておりピクニックの良き相棒として重宝されました。

現在の様な保存料や冷蔵方法がなかった時代、おそらく少しでも長くお肉を劣化させないでおくために、お肉を焼き固め、焼いて縮んだお肉と生地の隙間にアスピックを流し込んで、空気に触れさせない様に密閉したのでしょう。

パイ自体が昔はそもそも窯で焼くための器であり、保存容器でした。
日本人にとってパイはそんなに馴染み深いものではありませんが、フランス料理のテリーヌやパテもパイと同じく中世の保存料理であり、ポークパイは「型を使わずパイ生地に包んで焼いた、テリーヌやパテの仲間」とイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

メルトンモウブレイ スタイルのポークパイ、型に入れて焼かないので胴が膨らんでおり、お肉と生地の隙間にアスピックが流し込まれています

 

サクサクのパイ生地にに隠された秘密

ポークパイの特徴の一つはそのパイ生地です。
日本で一般的なパイ生地は、生地を何層にも薄く重ね折ったパフペイストリーですが、イギリスの一般的なパイ生地は重ね折らないショートクラストペイストリーと呼ばれる生地です。
何となくタルト生地に近い、いかにも「器」といったパイ生地です。

ポークパイには伝統的にショートクラストペイストリーでもなく「ホットウォータークラストペイストリー」が使われます。

何となくスコーンにも似たサクサクぽろぽろした食感ですが、ラードを使ったこの生地はもしかしたら脂分でお肉をコーティングして長期保存するためのアイディアだったのかもしれません。

 

奥に転がっているポークパイドリーで生地を形成してお肉を詰めて蓋をして焼きます

 

パイの中に閉じ込められた旨味

ポークパイのお肉はひき肉ではなく豚肉を細かくチョップしたものです。
そこにハーブとスパイスと塩を加えるのですが、強固なパイの中に閉じ込められているので旨味が逃げ出す事なくギュッと凝縮されています。

焼き上がったパイは一旦冷やされ、上に開いた穴からブイヨンのゼリー=アスピックが流し込まれ、固まるまで再び冷やされて完成します。

とても手間のかかる料理なためか、日本でちゃんとしたポークパイを食べられる機会はなかなかありません。

オールドアロウでもやはり他の料理の仕込みとの兼ね合いで、ポークパイを仕込む頻度は多くありません。

 

しかし、数人のイギリス出身者による試食や改良を経て出来たオールドアロウのポークパイは、黒板のゲストメニューに登場する度に人気の料理となりました。

わざわざこのポークパイを食べに電車に乗ってくる方もいるぐらいに!

 

手間の関係で常設メニューには載せられませんが、「本日オススメ」の黒板メニューに登場した際は、ぜひ食べてみてくださいね。

 

 

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ローカル パブ巡礼

私はパブという場所が大好きなんです。
美味しいクラフトビールは好きですが、クラフトビール屋ではなく「パブ」と云う空間が好きなんですね。

イギリス、アイルランドスコットランドなどではビールを飲むいわゆる「酒場」のことですが、パブ=パブリックハウスというだけあって、店内にはオーナーや常連さんなどのコミュニティが形成された、いわゆる社交の場になっていて生活の一部の様な空間になっています。

 

初めて行ったパブは去年の暮れに閉業した新宿のダブリナーズ アイリッシュパブ
当時ヤングだった私にはビールを片手に立ち話をする様な光景なんかがすごくカッコよく映り、いろんなパブへ行くようになりました。

 

オーナーの味わいとか愛情とかそういうものが染み込んで、馴染みのお客さんと一緒に成長した自然な姿の地元パブ、いわゆるローカルパブが大好きです。

 

自分が店をやると、どうしても電車に乗ってパブに行くという機会もなくなってしまうもので、これはいかんなと思い去年の暮れから意識的に大好きなパブという空間にちょこちょこ足を運ぶ様にしました。

 

横浜日ノ出町「FULL MONTY」

そりゃあもう大好きなパブで、横浜方面へ行くことがある時にはいつもここフルモンティを利用しています。
こちらはサイダーハウスと言って、サイダー (林檎酒) に重きを置いたブリティッシュパブ。
ビールが主力のエールハウスに対してサイダーが主力のサイダーハウスというわけです。

ランドロード (オーナー) のクライブさんと奥さんのカエさんが暖かく迎えてくれる素敵なローカルパブで、店からはみ出て外で立ち飲みしているお客さんもいて、それがまた絵になります。
いつも忙しそうなので料理を注文するタイミングが毎度無かったんですが、この日は「今日こそ食べるゾ!」と意気込んで行きまして、ディナーにありつけました。

 

スコットランドの伝統料理、ハギスです。
美味しいハギス食べられる店は実はなかなか無いのでここは貴重ですよ!

 

クリスマスシーズン限定ターキーのパイ、ラスいち頂きました!
ここの料理はとてもこだわりが強く、サイズも英国的なこだわりがあって日本人にとってはめちゃくちゃ大盛り!

カエさんも「うちの料理は量が多すぎてお酒が入らないと良く言われる」と言ってました🤣
かなりしっかり作られてるのにあの量で採算合うのかな〜?と不思議です。

 

渋谷「THE ALDGATE

渋谷のブリティッシュ パブ、オールゲイトはなかなか分かりづらい、雑居ビルの3階ですがいつもお客さんがたくさんいます。
ビールのタップ数が多く、多分20タップぐらいあり渋谷で美味しいビールが飲みたくなった場合はここに足が向いています。
オーナーの皮肉たっぷりのイングリッシュジョークが各所に散りばめられた、本当にイギリスのローカルパブにでもいる様な気分させてくれる素敵空間。
スタッフからお客さんまで海外から来た人たちがほとんどなので海外旅行でもしてるかの様な錯覚を覚えます。

 

ステーキパイとコーニッシュパスティを頂きました。
手間のかかるイギリス料理をちゃんと出してくれるパブは少ないので本当に貴重。
お皿が小さいのでコンパクトに見えますが、量は結構ありますよ〜。

 

代々木八幡「TULLAMORE」

小田急線の代々木八幡もしくは千代田線の代々木公園駅というローカル立地でしっかり地域に根付いてるアイリッシュパブ
現在の私の生活圏だとここに行くためにしか通らなくなってしまった地域なので行く機会が極端に少ないんですが、タラモアは好きなパブのひとつです。

 

日本ではアイリッシュパブが流行った時期がありビジネスモデルが確立されているため、はっきり申してロクでも無い大手企業のアイリッシュパブがたくさんあるんですが、ここは真逆で地域にしっかり根付いてお客さんと一緒に成長してきたのを感じるローカルアイリッシュパブです。

なので雰囲気がすこぶる良い!

スタッフ含め、店の雰囲気がとても暖かくて好きです。

ギネスの綺麗なトップは丁寧に注いだ証です。

 

アイルランドに拘らないバラエティに富んだフードメニューが魅力的だったのですが、単身行動だったためフィッシュ&チップスをレギュラーサイズで注文したら思いのほか量があって胃袋のキャパシティが無くなってしまい、かろうじて牛肉のケバブを食べることしかできませんでした😿

 

神楽坂「THE ROYAL SCOTSMAN」

お初で行ったスコティッシュパブです。
神楽坂という立地上個人的になんとなく行きづらく、今まで行って無かったのですが、ずっと行きたいと思ってたパブです。

実は高円寺のアイリッシュパブ、クルーラカーンのオーナーのヒデト氏と共に、ロイヤルスコッツマンのオーナー、トモさんとはバグパイプやUKパンク関係の古い知り合い。

最近ヒデト氏とロイヤルスコッツマンの話になり「トモさん覚えてるかな〜?流石に覚えて無いよな〜」といいながら、じゃあ今度二人で行ってみよう!となり早速昨日行ってきました。

 

嬉しいことに覚えててくれましたよ〜♪

今はスコティッシュアイリッシュ 、ブリティッシュと、それぞれパブのランドロードとなった三人。
なんか感慨深いものがあります。

 

シェパーズパイは羊のひき肉を使ったマッシュポテト被せ焼き。
コテージパイの一種なんですが、これ系は店によってかなり味が変わる料理なので行く先々で注文するのが楽しみなんです。

さすがスコティッシュパブ!ハギスがあります😋

 

フィッシュ&チップスは衣ザクザク〜〜!!
噂に聞いていたロイヤルスコッツマンの料理は、どれも素晴らしく美味しい!

 

トモさんはこの店を始める前にアイリッシュパブのタラモアで働いていた事もあるんです。

 

やっぱりパブはいいですね。
いわゆる居酒屋さんとも違うし、クラフトビール屋さんとも、バーともまた違う魅力的な場所です。

パブという場所の良さはお酒のラインナップや料理の味とかそういうのもありますが、それだけじゃなくオーナーさんの個性とこだわりと情熱が染み込んだ空間で、それを愛するお客さんとが作り出す空気感とか雰囲気がとても大切な要素だと思ってます。

 

年末から6件ぐらい行けたかな?
全部勉強になりましたので自分の店の営業に活かせればいいなと思います!

ローカルパブ万歳!

 

--- British Pub 'The Old Arrow' Tavern Since 2017 ---

JR西荻窪北口を左へ直進3分、右手の半地下でお待ちしております

東京都杉並区西荻北 3-14-2 B1/☎️ 03-5303-9310

 

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