ブリティッシュパブThe Old Arrowのパブリカン日報

2017年に西荻窪に誕生した、ローカル マイクロ ブリティッシュ パブ「オールドアロウ」パブリカンのブログです。

サイダー (林檎酒) で煮込んだチキンのパイ🇬🇧

オールドアロウの料理の中でやはり人気なのがパイ料理です。

開業以来変わらぬ味で人気のステーキ&エールパイも人気ですが、

最近レギュラーメニューに加わった「チキン&サイダー パイ」も人気です。

 

鳥の胸肉とマッシュルーム、人参、ネギなどをサイダー (林檎を発酵させたイギリスのお酒) をベースにしたホワイトソースでゆっくり煮込んだ、イギリス式のショートクラスト生地のパイ。

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店内で提供している「チキン&サイダー パイ」

 

サイダーと聞いてほとんどのひとは三ツ谷サイダーのような炭酸清涼飲料を想像すると思いますが、イギリスでサイダーは林檎のお酒の事です。

フランスの林檎を使ったお酒はシードル、スペインではシドラ。

日本では何故かサイダーが、香料を付けた炭酸清涼飲料として伝わってしまいました。

 

オールドアロウのチキンパイは、具だくさんのパイにマッシュポテトとお野菜を添えたメインプレートで提供しています。

 

持ち帰り用の単品「チキン&サイダー パイ

 

牛肉や豚肉のパイは好きだけど、たまにはサッパリとチキンが食べたい!という時にぴったり。

サイダーの甘みと香り、香味野菜とチキンの旨味がギュッと詰まった「チキン&サイダー パイ」

 

パイの単品で持ち帰りもやっておりますので是非ご利用ください!

 

 

--- British Pub 'The Old Arrow' Tavern Since 2017 ---

JR西荻窪北口を左へ直進3分、右手の半地下でお待ちしております

東京都杉並区西荻北 3-14-2 B1/☎️03-5303-9310

 

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塩漬け牛肉 (コーンドビーフ/ソルトビーフ) とマッシュポテト

オールドアロウのメイン料理の中には、一定の根強いファンを持つ「塩漬け牛肉のマッシュポテト添え」というのがあります。

以前は「ソルトビーフ&マッシュ」の名称で提供していました。

 

塩漬け肉とかソルトビーフと言われてもピンと来ない方はなかなか手を出そうという気持ちにならないかもしれませんが、これはつまり「コーンドビーフ」という料理で、日本では「コンビーフ」の名前で親しまれています。

 

こういう名称だと「ああ、缶詰のコンビーフか」と思われてしまいそうなのでわざわざ「塩漬け肉」とか「ソルトビーフ」という名前を使っています。

 

コンビーフの本来の名前、「コーンドビーフ」は塩漬け肉の事で、コーンは砕いた岩塩を意味しており、イギリスでは「ソルトビーフ」と呼ばれているようです。

 

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オールドアロウの「塩漬け牛肉とマッシュポテト」

 

日本では牛肉や馬肉を加工して割いた缶詰食品、というイメージで定着しているコーンドビーフ (コンビーフ) ですが、塩、スパイス、ハーブで漬け込んだ牛肉のことで、そもそも保存食だったのは確かですが、別に缶詰に入ってるものでも割いてある料理でもありません。

 

オールドアロウのコーンドビーフ (ソルトビーフ) は牛のモモ肉を、独自にブレンドしたスパイスとハーブ、そして数種類の塩の中に1週間漬け込み、取り出したお肉を茹でて塩抜きし、柔らかくしています。

つまり俗にいう「自家製コンビーフ」というものですが、支配人は「自家製」という言葉を好まないので当店でその単語は使用されません😇

 

とにかく結構手間と時間のかかる料理ですが、その代わり香り良く絶品です。

 

コーンドビーフとマッシュポテトの組み合わせはどちらかというとイギリスよりアイリッシュ  アメリカン (アメリカのアイルランド移民たち) の料理という印象がありますが、コーンドビーフにマッシュポテトを添えてグレイビーソースをたっぷりかけたヒトサラ。

本物の「コーンドビーフ (ソルトビーフ)」をお楽しみ下さい。

 

 

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ウクライナやポーランドの美味しいお酒「ナレフカ」

まだ知られていない魅惑のお酒

ウクライナポーランドには昔から飲まれている「ナレフカ=Nalewka」という美味しいお酒があります。

ブリティッシュ パブであるオールドアロウでは、何故かこのナレフカが提供されています。

 

ナレフカは基本的にベリー系やチェリー系の果実をウォッカスピリタスに漬けて熟成させたお酒で、日本の梅酒に近いものがあります。

 

甘く、香り豊かで、カ〜ッ!と来るものもあれば滑らかで飲みやすのもありました。

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2020年から仕込む度に少しずつバージョンアップしているオールドアロウのナレフカ

 

ウクライナポーランドで入ったバーにはだいたいこのナレフカがあり、ナレフカ専門店やチェリーナレフカだけを提供するオシャレなスタンディングパブもあって、若い人たちにも大人気でした。

ウォッカってロシアのお酒でしょ?」と皆さん言われますが、実はポーランド生まれのお酒なんです (ただしこれは両者の主張が一歩も譲らないので決着がついてません) 。

 

日本でナレフカが飲める酒場

多分まだ無いとおもいます。

ミードの提供を始めた当時もそうだったんですが、現時点では何と言っても知名度が低すぎ、お酒の仕事をしている人すらも知らないマニアックなお酒ということで、皆さん一様に「これはどうやって飲むものなんですか?どこのお酒なんですか?」、、、という感じです。

 

だからこそ「提供してみたい!知ってもらいたい!」という気持ちも強く湧いて来ます。

 

支配人がウクライナポーランドの旅をした時に出会ったこのナレフカがあまりにも美味しく気に入ってしまったので、バーやレストランに入る度に飲んでいました。

旅をしながら「自分の店でもあんな感じで提供できたら、、、」とか、「ナレフカ専門の立ち飲みパブもやりたいな〜」などと妄想が膨らませていましたが、向こうで買ったナレフカたちはレシートを捨ててしまったがために乗り換え空港で没収され、残念ながら日本には持ち帰れませんでした。

 

なので向こうで飲んだ味と香りの記憶だけを頼りに試行錯誤して自分で作り、2020年初頭からオールドアロウで提供を始める様になりました。

 

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仕込み中のサワーチェリーナレフカ、大量の果実を使う贅沢なお酒

 

 

しかし折悪しくCOVID-19が猛威を奮い、自粛・時短要請などによりお酒自体の提供が制限されてしまいました。

 

そんな中でも来店してくれるお客さんが物珍しさで注文してくれては「これは美味しい!」と確実にコアなファンを獲得していきました。

自粛・休業要請の初期に、飲食店でお酒の持ち帰りが出来るという特例措置「期限付酒類小売免許」が公布された時は、あのナレフカを持ち帰りたい!と言って来てくれるファンの方もいたほど。

 

幾つかのバッチを経て味が固まってきたのて、スポット商品的扱いだったナレフカをこの度のメニュー改定に伴いレギュラーに昇格させました!

提供価格の割にコストが高く、仕込むのにも時間がかかるのですが、今のところは情熱で何とかしのいでおります(笑)。

 

追憶のウクライナ

2022年現在、ロシアの侵攻により戦火に包まれているウクライナ

まさかこんなことになるとは、残念で仕方なく、悲しい気持ちで一杯です。

 

先日たまたまテレビをつけたらニュース番組が映り、銀座のレストランをインタビューしている図がありました。

「このお店では今月いっぱいウクライナ料理のボルシチを提供して売り上げの一部を寄付金に」とか言ってました。

考え方はひとそれぞれなので何をやろうと勝手ですが、支配人はこの状況で人の悲劇を客寄せに使う行為には全く共感しません。

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寒い中ひたすら歩き回ったキエフの街

 

オールドアロウのナレフカは戦争と何の関係もなく、戦争が始まる前から提供されていたものですので、当店でナレフカを飲んで頂いても1円も寄付されませんが、ナレフカを知ってもらいたいのと、ウクライナポーランドに興味を持ってもらいたいという気持ちは戦争が始まってからも、その前からも、何の変化もなく一徹です。

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キエフ(キーウ)中央駅へ続く大通り

 

何か力になりたいとお考えの方はカウンターにひっそり募金ジョッキを置いておりますので、そちらへどうぞ。

特に何の告知もせずカウンターに置いておいただけなんですが、2022年3月の1ヶ月間で14,785円が集まりました。

 

お預かりしたお金は支配人が飲み代に使いたい気持ちをグッと堪え、責任持って全額ウクライナ大使館に振り込みを致しましす。

なお大使館への募金は武器には使用されず、人道支援やインフラ整備にのみ使用されるとのことです。

 

ウクライナのチェリーナレフカ専門店

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在りし日のウクライナのチェリーナレフカ専門パブ

 

話はそれましたが、何と言っても感銘を受けたのはウクライナのチェリーナレフカ専門パブ。

赤と黒を基調にした、レトロアメリカン調の小さな店内にはナレフカが所狭しと並び、オールスタンディングの店内からお客さんが外にまではみ出して、寒い小雪の降る中誰もが足高グラスを片手に立ち飲みしている。

提供する商品はチェリーのナレフカのみ。

 

旅する支配人にはとてもスタイリッシュでカッコよく映りました。

注文するとバーに並々注がれたナレフカが置かれ、

ウォッカに漬かったチェリーは要るか?」と聞かれます。

欲しいというと

「グラスを持たず顔を出してこれをひとくち飲んで!」と言われ、

溢れた日本酒のグラスに口をつける様にひとくち飲むと、

「強いから気をつけてね」と言われてそのグラスにチェリーをいくつか入れてくれました。

 

若者中心的絶対的な人気がある様で、キエフ(キーウ) だけでなくリヴィウ (ルヴフ) にもありました。

さらに国境を越えて行った先のポーランドの都市にもいくつも支店があり、人気のほどが伺えました。

 

行く先々で若者がこの赤い酒を手に、店の外にはみ出して談笑している姿はイギリスやアイルランドのパブに通ずる光景で親近感が湧きました。

 

バーやレストランでごく日常的に提供されているナレフカ

フラッと入ってみたバーでもウォッカリストにストロベリーウォッカラズベリーウォッカなどがあり、キウイのウォッカなんてのもありました。

飲んだ感じは、つまりナレフカでした。

大体はキリッと冷えた少し大きめのショットグラスで提供されてました。

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可愛らしいウクライナの伝統的な家屋をイメージしたレストラン

 

キエフで入った可愛い伝統料理のレストランで「伝統的なスタイルのフレーバーウォッカです」と言って薦められたものもおそらくナレフカでした。

二種類飲みましたがどちらも、多分何種類かの果実やハーブを漬けてる様な感じで、とても美味しかったのですが、味が複雑すぎて何を漬け込んでいるのかさっぱり分かりませんでした。

 

ポーランドクラクフには有名なナレフカ専門バーがあったのですが、混んでて入れなかったのが悔やまれます。

 

ナレフカはどこのお店も基本ホームメイドです。

もちろんオールドアロウのナレフカもホームメイド。

お立ち寄りの際は是非一度お試しください。

スタイリッシュに立ち飲みでやるのがお勧めです!

 

 

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エジプト風!羊ひき肉の串焼き、「マトン/羊」と「ラム/子羊」の使い分け

コフタはひき肉を棒状に固めて串で焼いたエジプトの料理

オールドアロウでは羊の肉を使った、常駐メニューに載っていないゲスト料理が頻繁に登場します。

どれも人気なのですが、最近やって割と反響の大きかったのがこちら。

 

エジプト風 羊ひき肉の串焼き (コフタ)

 

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エジプト風の羊ひき肉の串焼き (コフタ) のタヒーナ添え

 

スパイスを効かせた肉団子系料理は地中海周辺を始め、イスラムの影響が強い地域に良く見られ、名前も似た様なのが多いです。

ロッコのケフタ、ブルガリアのキュフテ、トルコのキョフテギリシャのケフテス、、、などなど

大体みんなおんなじ方向性の料理です。

ブルガリアのキュフテは以前何度かオールドアロウでもやったことありますが、キュフテの仲間、ブルガリアのケバプチェはなんと開業の時常駐メニューに載っていたんですよ!

 

このコフタにナッツとスパイスを混ぜたデュカと呼ばれるエジプト風の調味料を振って提供しています。

タヒーナと呼ばれる白ゴマのペーストが添えてありますが、オールドアロウではヨーグルトのタヒーナになっています。

羊のお肉にヨーグルトをつけると一気に異国情緒が増すんですよ!!

 

ラム/子羊の表記とマトン/羊の表記

ラム肉にマトン、マトンどころか羊ではない肉を混ぜて「ラム肉」と称するお店はたくさんあります、食べても気づかないひとは確かに多いと思います。

 

しかしオールドアロウは正直なお店です。

ラムだけの時は「ラム/子羊」と表記しますが、「マトン/羊」を混ぜている時は「ラム/子羊」とは表記しません。

 

例え7割ラム肉だったとしてもマトンを混ぜていたら当店では「ラム/子羊」とは表記しない様にしています。

羊と他のお肉の合い挽きはやりません。

原価は抑えられますが、羊の良さが薄れるので逆に勿体無い事だと思ってます。

 

オールドアロウの羊料理でマトンを使用、及びマトンを混ぜるのはコストの関係ではなく「羊の香りをもっと出したい時!」です。

 

ラムよりマトンの方が独特の羊臭が強いので、スパイスやハーブの香りが強い料理はあえてマトンで羊の香りを強調する場合があります。

 

せっかく羊のお肉を使って異国の料理を作ってるのですから、

「美味しいけど、これ別に羊じゃなくてもいいよね」となったら寂しいじゃあないですか。

 

勿論「ラム肉 (子羊) であること」にこだわる場合は「ラム/子羊肉」と表記して100%ラム肉を使ってます。

 

オールドアロウの羊肉料理はファンがとても多いです。

黒板を見上げて羊の料理があったら是非注文してみてくださいね。

 

 

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2022年4月の営業時間

2022年4月の営業は

平日18:00から23:00

土日16:00から23:00

ラストオーダー22:00

となります。

 

従業員が不足しており現在上記営業時間が精一杯な状況です。

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休業要請や時短要請を受けて、飲食店ではアルバイトを解雇したりシフト減らしたりせざるを得なかったので、現在はどこのお店も人手が足りず募集難の様です。

 

営業時間、臨時休業の変更については逐次SNSにてお知らせ致します。

パイ生地を使わないイギリスのパイ

じゃが芋が生地代わりのパイ

「イギリス料理」という単語の次に来る言葉といえば「マズい」というのが世間様の相場です。
私なら「イギリス料理」の次に並べる言葉は「パイ天国」でしょうか。
その中には「パイ」と付くにも関わらずペイストリー (パイ生地) を使わない不思議なパイがあります。

オールドアロウに来ていただいた事のある皆さんはもうご存じでしょう。

コテージパイシェパーズパイフィッシャーマンズパイと呼ばれる英国の家庭料理たちがそれです。

牛肉を使った基本型、コテージパイ

この料理は煮込んだ挽き肉の上に (または上下に) マッシュポテトを敷き詰めてキャセロールで焼くもので、歴史は古く18世紀後半には既にこの名前が知られていた様です。

旧サイズの持ち帰り容器に入ったオールドアロウのコテージパイ

おそらくもともとは日曜日のローストディナーで残った牛肉を、細かく切り叩いて別の料理に再構築したのが始まりではないかと考えられており、マッシュポテトではなく薄切りにしたジャガイモをトップに敷き詰めるものもありますが、どうやらこちらの方がより古いスタイルの様です。
 
チーズを乗せるのはモダンなアレンジですが、オールドアロウのコテージパイはマッシュポテトの下にチーズが隠れています。

フォークを入れると隠されたチーズが!古典的な外観の中にモダンな美味しさ


子羊の肉を使ったシェパーズパイ

基本的には同じ料理なのですが、ラム (子羊) の挽肉を使ったものは「シェパーズ (羊飼いの) パイ」と呼ばれます。

これもコテージパイの一種です。

見た目は同じオールドアロウのシェパーズパイ


当店でも時々、子羊の挽肉を使ってシェパーズパイを提供しますが、コテージパイが常駐なうえ劇的異なる料理ではないのであえて作らないでもいいかな?と思い、たまにしかやってません。



そういえば街中で変わったシェパーズパイを見つけました。

街中で見つけた持ち帰りのシェパーズパイ



パイの中に挽肉とマッシュポテトが入った、その名も「シェパーズパイ」!!


しかも牛肉❗️


なんのこっちゃいと思いながら買ってしまいました。
しかし、調べてみたところアメリカで「シェパーズパイ」と呼ばれる料理に使われているのは、実はラム肉ではなく牛肉なんだそうです。

アメリカでは日本同様、羊肉の需要はあまりなく高価な肉の様です。


箱をもう一度見てみたら「Los Angels」の文字が印刷されていたので改めて納得しました。

買って帰ったこの料理はアメリカ料理だったんですね。
 

変化球、フィッシャーマンズパイ

中でも変わり種はフィッシュパイの別名でも知られる「フィッシャーマンズ (漁師の) パイ」です。
名前から診るに、きっとシェパーズパイをもじった派生系なんでしょう。
ホワイトソースを和えたシーフードの上にマッシュポテトを敷き詰めて焼くコテージパイの仲間のイギリス料理です。

オールドアロウでたまに黒板メニューに現れるフィッシャーマンズパイ
 
前述2者と異なり日本での知名度は残念ながら無く、日本にある英国パブでも殆ど見たことがありませんが、ホワイトソースにタラ、エビ、ピーズなどの具材、チーズとマッシュポテトの組み合わせはかなり美味しいです。
 

無限の広がりを持つコテージパイ

コテージパイは簡単でシンプルがゆえにアレンジ版が派生しやすい、無限の可能性を秘めたイギリス料理の名作だと思います。

知っている人は少ないと思いますが、「カンバーランドパイ」と呼ばれる派生系もあります。

この料理が伝統的なものなのかモダンなものなのかは意見が別れるのですが、とにかく牛/羊問わず、コテージパイのマッシュポテトの上にさらにパン粉とチーズを乗せるとカンバーランドパイと名前が変わる様です。


向こうのスーパー、セインズベリーズのシリーズにもカンバーランドパイが



さらには「シェパードレスパイ」というのも近年誕生し、料理名としても定着している様です。



なんだと思いますか?



シェパードレス/sheperd-less



=羊飼いのいない



=羊肉の入ってない



シェパーズパイ。



お察しの通り、ヴィーガンの為の料理のようです。
無理にそんな名前付けなくても、、、と思うんですが、




アイルランドヴィーガン料理メーカー、ハッピーペア



実際の商品としても存在しました😅





我が西荻窪の英国パブ「オールドアロウ」は全然ヴィーガンフレンドリーなメニュー構成ではありません。

結構肉々しいので、お肉の美味しさを引出す本当のコテージパイやシェパーズパイ、フィッシャーマンズパイを食べながら美味しいお酒を楽しんで頂ければ幸いです。
 

気軽に食べやすい様にリサイズした持ち帰り用のコテージパイ

 

持ち帰りもやっていますので、ぜひご利用ください。

 

 

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オールドアロウ卒業式

今日アルバイトの志士が二人卒業しました。

ひとりは18歳から働き初め、大学在学の4年間ずっと働いてくれました。

もうとりはその友人で、紹介で途中から入ってくれて、ブランクなどあったものの、この度同じく学業卒業/就職に伴いオールドアロウのアルバイトを退職致しました。

 

本当によく働いてくれて、お客さんからも好かれ、感謝ばかりです。

 

本日はささやかな送別会を催すために、お店を20時閉店と致しました。

ご愛顧頂いてる皆様にはご迷惑をおかけしたおともに、ご協力頂き感謝しております。


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送別会には18歳の頃からから働いてくれていた子のご家族も全員いらっしゃって、ご厚意で参加者に赤飯の振る舞って頂きました。

本当に目出度い限りでございます。

 

送別会はとても楽しく過ごしました。

今後はふたりが社会で活躍し、これからの日本を牽引する力になってくれる事を楽しみに見守りたいと思います。

 

本当にありがとう!

あなたたちにとって良き未来が待っていることを、心から願っています。