私はパブという場所が大好きなんです。
美味しいクラフトビールは好きですが、クラフトビール屋ではなく「パブ」と云う空間が好きなんですね。
イギリス、アイルランド、スコットランドなどではビールを飲むいわゆる「酒場」のことですが、パブ=パブリックハウスというだけあって、店内にはオーナーや常連さんなどのコミュニティが形成された、いわゆる社交の場になっていて生活の一部の様な空間になっています。
初めて行ったパブは去年の暮れに閉業した新宿のダブリナーズ アイリッシュパブ。
当時ヤングだった私にはビールを片手に立ち話をする様な光景なんかがすごくカッコよく映り、いろんなパブへ行くようになりました。
オーナーの味わいとか愛情とかそういうものが染み込んで、馴染みのお客さんと一緒に成長した自然な姿の地元パブ、いわゆるローカルパブが大好きです。
自分が店をやると、どうしても電車に乗ってパブに行くという機会もなくなってしまうもので、これはいかんなと思い去年の暮れから意識的に大好きなパブという空間にちょこちょこ足を運ぶ様にしました。
横浜日ノ出町「FULL MONTY」
そりゃあもう大好きなパブで、横浜方面へ行くことがある時にはいつもここフルモンティを利用しています。
こちらはサイダーハウスと言って、サイダー (林檎酒) に重きを置いたブリティッシュパブ。
ビールが主力のエールハウスに対してサイダーが主力のサイダーハウスというわけです。
ランドロード (オーナー) のクライブさんと奥さんのカエさんが暖かく迎えてくれる素敵なローカルパブで、店からはみ出て外で立ち飲みしているお客さんもいて、それがまた絵になります。
いつも忙しそうなので料理を注文するタイミングが毎度無かったんですが、この日は「今日こそ食べるゾ!」と意気込んで行きまして、ディナーにありつけました。
スコットランドの伝統料理、ハギスです。
美味しいハギス食べられる店は実はなかなか無いのでここは貴重ですよ!
クリスマスシーズン限定ターキーのパイ、ラスいち頂きました!
ここの料理はとてもこだわりが強く、サイズも英国的なこだわりがあって日本人にとってはめちゃくちゃ大盛り!
カエさんも「うちの料理は量が多すぎてお酒が入らないと良く言われる」と言ってました🤣
かなりしっかり作られてるのにあの量で採算合うのかな〜?と不思議です。
渋谷「THE ALDGATE」
渋谷のブリティッシュ パブ、オールゲイトはなかなか分かりづらい、雑居ビルの3階ですがいつもお客さんがたくさんいます。
ビールのタップ数が多く、多分20タップぐらいあり渋谷で美味しいビールが飲みたくなった場合はここに足が向いています。
オーナーの皮肉たっぷりのイングリッシュジョークが各所に散りばめられた、本当にイギリスのローカルパブにでもいる様な気分させてくれる素敵空間。
スタッフからお客さんまで海外から来た人たちがほとんどなので海外旅行でもしてるかの様な錯覚を覚えます。
ステーキパイとコーニッシュパスティを頂きました。
手間のかかるイギリス料理をちゃんと出してくれるパブは少ないので本当に貴重。
お皿が小さいのでコンパクトに見えますが、量は結構ありますよ〜。
代々木八幡「TULLAMORE」
小田急線の代々木八幡もしくは千代田線の代々木公園駅というローカル立地でしっかり地域に根付いてるアイリッシュパブ。
現在の私の生活圏だとここに行くためにしか通らなくなってしまった地域なので行く機会が極端に少ないんですが、タラモアは好きなパブのひとつです。
日本ではアイリッシュパブが流行った時期がありビジネスモデルが確立されているため、はっきり申してロクでも無い大手企業のアイリッシュパブがたくさんあるんですが、ここは真逆で地域にしっかり根付いてお客さんと一緒に成長してきたのを感じるローカルアイリッシュパブです。
なので雰囲気がすこぶる良い!
スタッフ含め、店の雰囲気がとても暖かくて好きです。
ギネスの綺麗なトップは丁寧に注いだ証です。
アイルランドに拘らないバラエティに富んだフードメニューが魅力的だったのですが、単身行動だったためフィッシュ&チップスをレギュラーサイズで注文したら思いのほか量があって胃袋のキャパシティが無くなってしまい、かろうじて牛肉のケバブを食べることしかできませんでした😿
神楽坂「THE ROYAL SCOTSMAN」
お初で行ったスコティッシュパブです。
神楽坂という立地上個人的になんとなく行きづらく、今まで行って無かったのですが、ずっと行きたいと思ってたパブです。
実は高円寺のアイリッシュパブ、クルーラカーンのオーナーのヒデト氏と共に、ロイヤルスコッツマンのオーナー、トモさんとはバグパイプやUKパンク関係の古い知り合い。
最近ヒデト氏とロイヤルスコッツマンの話になり「トモさん覚えてるかな〜?流石に覚えて無いよな〜」といいながら、じゃあ今度二人で行ってみよう!となり早速昨日行ってきました。
嬉しいことに覚えててくれましたよ〜♪
今はスコティッシュ、アイリッシュ 、ブリティッシュと、それぞれパブのランドロードとなった三人。
なんか感慨深いものがあります。
シェパーズパイは羊のひき肉を使ったマッシュポテト被せ焼き。
コテージパイの一種なんですが、これ系は店によってかなり味が変わる料理なので行く先々で注文するのが楽しみなんです。
さすがスコティッシュパブ!ハギスがあります😋
フィッシュ&チップスは衣ザクザク〜〜!!
噂に聞いていたロイヤルスコッツマンの料理は、どれも素晴らしく美味しい!
トモさんはこの店を始める前にアイリッシュパブのタラモアで働いていた事もあるんです。
やっぱりパブはいいですね。
いわゆる居酒屋さんとも違うし、クラフトビール屋さんとも、バーともまた違う魅力的な場所です。
パブという場所の良さはお酒のラインナップや料理の味とかそういうのもありますが、それだけじゃなくオーナーさんの個性とこだわりと情熱が染み込んだ空間で、それを愛するお客さんとが作り出す空気感とか雰囲気がとても大切な要素だと思ってます。
年末から6件ぐらい行けたかな?
全部勉強になりましたので自分の店の営業に活かせればいいなと思います!
ローカルパブ万歳!
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